トレンドマイクロのインターンに参加しました

概要

2019年の1月16日~18日に、トレンドマイクロの短期インターンプログラム「ガーディアンプロジェクト」に参加しました。

内容はサイバー攻撃に対するインシデントレスポンスの演習です。文理混合の5人チームを組んで、以下のような流れで進められました。

  1. 基礎知識の講義
  2. ネットワークの通信ログを分析し、攻撃の状況を推測
  3. 顧客(を演じるトレンドマイクロ社員)への聞き取り、状況説明、解決策の提案

下記の記事に書かれている内容とほぼ同じで、違いはチームの人数だけでした。

参加したきっかけ

就活を始めたての頃は、セキュリティ関連の企業を特に調べていました。ちょうどそのとき、電車の空き時間などでセキュリティに関するニュースをよく読んでいた影響によるものです。また、以前にHTTP通信を要するソフトウェアの開発経験があり、ネットワークや攻撃手法、暗号論についての基礎的な知識を持っていました。

私はギリギリで博士進学から就職に切り替えたので、インターン経験が無いことに焦っていました。そんな折によく知るセキュリティ企業がインターン参加者を募集していたため、応募しない手はありませんでした。

振り返り

全体的に非常に有意義で充実した3日間でした。

技術面で要求される知識は、IPアドレスやポート番号といったネットワークの基礎と、ハッキングの概略的な話に留まります。そのため、大学で情報系の講義を受けている人にとって新しい知見はそれほど無いかもしれませんが、ログ分析は腕試しのパズルのような感覚で楽しめました。

顧客とのやり取りは、前評判通りに相当な緊張感があります。今回はどのチームも怒鳴られることこそありませんでしたが、答えに窮するような鋭い質問がバンバン飛んできます。個人的に、何度も研究発表をしていてこの手の質疑応答には慣れていたので、理不尽な怖さや圧迫感は感じませんでした。

このインターンで私が得た中で最も大きいのは、チームワークの経験だと思っています。今回配属されたチームは、私自身を含めて5人全員が大人しめな性格で、積極的にチームを指揮したがる人がいませんでした。そこで、これは逆に良い機会だと考えて、拙いながらも私がリーダーのような立ち位置で動いていました。初めのうちは情報共有を徹底するように意識して、基礎知識やログ分析の結果をチーム全員にわかりやすく伝えるよう努力しました。一方で目標設定や役割分担がうまくできず、明らかに他のメンバーが困惑しているのが見て取れました。3日目ではこれを反省して、自分のタスクに集中しすぎずチーム全体に気を配るように意識していました。しかしそれ以上に、チーム全員が前日より積極的に動いてくれたことに非常に助けられたと感じています。

最後に

トレンドマイクロの皆さん、そして同じチームの皆さん、おかげさまでとても楽しいインターンになりました。ありがとうございました。